投資に興味があるけれど、どんな商品を選べばいいかわからない、という方は多いのではないでしょうか?株式や債券、不動産など、投資対象はさまざまですが、それぞれにリスクや手間があります。そこで、投資初心者でも簡単に始められる商品として注目されているのが、**ETF(イー・ティー・エフ)**です。ETFとは、**Exchange Traded Fund(上場投資信託)**の略で、証券取引所に上場している投資信託のことです。この記事では、ETFのメリットとデメリット、おすすめの銘柄について解説します。
ETFのメリット
- 分散投資ができる ETFは、日経平均株価やTOPIXなどの株価指数に連動するように運用されています。つまり、一つのETFを買うだけで、その指数に含まれる多数の銘柄に分散投資したことになります。分散投資は、個別の銘柄の値動きに左右されず、市場全体の動きに沿って運用することができるため、リスクを低減する効果があります。Fには以下のようなメリットがあります。
- 手数料が安い ETFは、証券取引所で売買されるため、販売会社を介さずに直接取引することができます。そのため、販売手数料や信託報酬などのコストが低く抑えられます。一般的な投資信託では信託報酬率が約0.15%〜0.41%ですが、ETFでは約0.07%〜0.09%です。また、売買手数料も株式と同じで安く済みます。
- 値動きがわかりやすい ETFの価格は、リアルタイムで変動します。一方、一般的な投資信託の価格は、基準価額と呼ばれるもので、1日1回しか発表されません。ETFでは、日中の値動きを把握できるため、市場の状況に応じてタイミングよく売買することができます。
- 自由なタイミングで売買できる ETFは、証券取引所が開いている時間であれば、株式と同様に好きなタイミングで売買することができます。一般的な投資信託では、基準価額が確定するまでに申し込む必要があります。ETFでは、指値や成行注文なども利用できるため、自分の意思で取引することができます。
ETFのデメリット
ETFには以下のようなデメリットもあります。
- 市場平均並みのリターンしか期待できない ETFは、指数に連動する運用成果を目指すため、市場平均並みのリターンしか期待できません。一方、個別の銘柄やアクティブ運用の投資信託では、市場平均以上のリターンを狙うことができます。もちろん、市場平均以下になるリスクもありますが、高いリターンを求める場合は、ETFだけでは不十分かもしれません。
- 市場価格と基準価額に乖離が生じる可能性がある ETFの価格は、市場の需給によって変動します。そのため、ETFの価格と、そのETFが保有する資産の価値を表す基準価額との間に乖離(かいり)が生じる可能性があります。乖離が大きくなると、ETFの価格が実態に即していないということになります。乖離は通常は小さく抑えられる仕組みになっていますが、市場が混乱したり流動性が低下したりすると、乖離が拡大することもあります。
- 税金の負担が大きい ETFは、株式と同じように配当所得や譲渡所得に対して税金がかかります。配当所得は20.315%(所得税・住民税・復興特別所得税)、譲渡所得は15.315%(所得税・復興特別所得税)の税率で課税されます。一方、一般的な投資信託では、分配金や償還金に対して20.315%の税率で課税されますが、譲渡所得に対しては非課税です。つまり、ETFでは売却時に利益が出た場合に税金の負担が大きくなります。
おすすめのETF ETF
おすすめのETF ETFはさまざまな種類がありますが、ここでは投資初心者でも始めやすい国内株式指数連動型のETFを紹介します。国内株式指数連動型のETFは、日本の株式市場全体や特定の業種やテーマに連動するETFです。以下は代表的なものです。
- 日経平均株価連動型 日経平均株価(日経225)に連動するETFです。日経平均株価は、東京証券取引所第一部上場銘柄から選ばれた225銘柄で構成される代表的な株価指数です。日経平均株価連動型のETFは、国内最大規模の運用資産残高を誇ります。おすすめの銘柄は以下の通りです。
- 1321 日経225連動型上場投資信託(NEXT FUNDS 日経平均連動型上場投信)
- 1570 上場インデックスファンド日経225(ミニ)(MAXIS 日経225)
- 1590 上場インデックスファンド日経225レバレッジ・インデックス(MAXIS 日経225レバレッジ・インデックス)
- TOPIX連動型 TOPIX(東証株価指数)に連動するETFです。TOPIXは、東証プライム市場に上場する全銘柄を対象に時価総額加重平均で算出される株価指数です。TOPIX連動型のETFは、日本の株式市場全体に分散投資したことになります。おすすめの銘柄は以下の通りです。
- 1306 TOPIX連動型上場投資信託(NEXT FUNDS TOPIX)
- 1475 iシェアーズ・コア TOPIX ETF
- 1592 上場インデックスファンドTOPIX(MAXIS TOPIX)
- 業種別・テーマ別 特定の業種やテーマに連動するETFです。例えば、金融や医療、環境やAIなどの分野に関連する銘柄に投資したい場合に利用できます。おすすめの銘柄は以下の通りです。
- 1678 上場インデックスファンド日本高配当(MAXIS 日本高配当)
- 2513 上場インデックスファンド日本株式(ウィズ・アベノミクス)(MAXIS 日本株式(ウィズ・アベノミクス))
- 2514 上場インデックスファンド日本株式(ウィズ・コーポレート・リフォーム)(MAXIS 日本株式(ウィズ・コーポレート・リフォーム)
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